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2006年01月09日
始皇帝の銅車馬
今日は妻の誕生日ということで、妻の両親と昼食を食べに行くことになりました。行き先はいつもの知多半島はまるは食堂の予定でした。
ところが、成人の日からか、冬休みと3連休の最終日からか、まるは食堂は見たことのない混雑でした。まず、駐車場にはいるクルマの列ができていて、ガードマンもでています。これは時間がどれくらいかかるのかわからないということで、あきらめました。
で、目的地を変更、大井漁港の三好屋に向かいました。ここは穴場で空いていますすが、オススメのところです。私の親から教えてもらい、たまに来ています。料理旅館なので敷居が高いと思われるかもしれませんが、2500円からのコースがあり、部屋食ですので、子供があばれても安心。お風呂も入れます。また、202号室には「釣りキチ三平」のマンガが置いてあっておもわず読みふけってしまいました。
とまぁ、ここで美味しい料理を食べた後、このまま北上して兵馬俑のおいてある美術館を思い出して、訪ねてみることにしました。道は調べていませんでしたので三好屋の方に聞きましたが、はっきりした所はわからず、看板があるからと言われてました。
途中、魚太郎という魚広場によってちょっと物色。河和のあたりは混んでいました。ここは、知多半島オフの燃費競争のコースの逆です。ちょっと懐かしかったです。河和口を過ぎて、布土にくると「美術の森」の看板がありました。
実はナビで検索しようとしたのですが、あまりにフツーすぎる名前なので、思い出せなかったのでした。
看板を頼りに細い道を山の方に行きます。両側には田んぼ、ここは畦道ではないかと見間違うほどでした。
着いた先はどーみても民家の軒先、果たしてここに国宝級のモノがあるのか、怪訝な気持ちにさせられました。
入り口の姿にたじろぎ、入館料1200円にまた驚きを新たにしてしばし考えます。ここで、妻の母は脱落しました(後にこの判断に助けられました)。妻もやめようかと思ったそうですが、せっかくだからと気を取り直して入ることにしました。しめて3600円なり。電話予約をすれば1000円になったみたいですから、見に行かれる方は、一本電話を入れておいた方が良いです。
入口の扉を開けて入りました。暗い、カビくさい・・・。子供は嫌がって入ろうとしません。「馬がいるよ」と銅馬車のほうへおびき寄せましたが、これは違うとでも意味のわからない雄叫びの文句を行って出て行ってしまいました。外で義母に面倒をみてもらうことになり一安心。我々はゆっくりと見学ができました。
それにしても、このかび臭さは中国2200年の歴史を感じさせてくれます。前にピラミッドの内部やツタンカーメンのお墓に入ったことがあるのですが、それに匹敵するような臭いです。この臭いにホンモノを感じました。ん。
入るまでの怪しい気持ちはどっかに消えました。目の前にあるモノは、すごい芸術品です。素晴らしい。しばらくみていると、入場券を売っていただいた方が来て説明をしてくれました。どうやら館長さんのようです。
「これはホンモノですか?」の問いには「ホンモノです」。
「どうやって持ち出せたのですか?」の問いには、あやふやでした。すくなくとも1980年より前に、何ものかが発掘(盗掘?)したのを数奇なルートを経て持ち出せたようです。銅車馬の美術的価値は高かったのですが、何ものかはわからいないままだったそうです。ところが、1980年に出土した銅車馬を見て、これと同じモノがうちにあるということで、組み上げてみたら完全だったというお話をしてくれました。
まぁ、どこまでが本当で、中国政府が文句を付けてこないのも謎ですが、先のリンク先によると中流規格の儀仗隊には車が36台あったそうですから、実際の兵士の数の兵馬俑をつくらせた始皇帝を考えると、知多にある銅車馬もそのうちの一セットなのかもしれません。
兵馬俑は2体だけありました。館長の説明を堪能した後は、始皇館を後にして、企画展へ。今回は元~明代の陶磁器が飾ってありました。金持ちですな、ここの館長さんは。
外に出ると子供は義母と後から追いかけていった妻と一緒に遙か彼方の田んぼ道を歩いていました。手を振って戻ってくるように合図を送りしばらく待ちました。
それから、広場の兵馬俑の前で記念撮影。外においてあるだけあって複製です。高い入館料には抹茶サービスがついていました。この茶室(ギャラリー)は、階段をたくさん登った山の上にあるのです。これには階段大好きな子供は張り切って登っていきました。お茶菓子は内海の店ので美味しかった。抹茶を点ててくださったのも館長さんでした。館長は忙しいです。切符きりから解説、抹茶まで懇切丁寧、これだけのものを見せてもらって、おもてなしをしてくれて1200円ならまぁ納得です。またしばし兵馬俑談義をしてから帰りました。
帰りの車内では、また談義。妻もいいものが見れたと喜んでいました。プレゼントは何もないけど、いい誕生日にはなったようでした。
歴史好きの方は要見学です。見ると何故ココにあるのか、更なる謎が深まりますよ!
P.S. 中国の秦始皇兵馬俑博物館のリンクを張っておきます。秦の軍陣の日本語はとっても素晴らしいあるよ。
投稿者 maotaro : 2006年01月09日 23:55
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コメント
こんにちは。すっかりこのスレ見逃してました(笑
兵馬俑の銅馬車、画像を見てみたらかなり年季もんなんで、ニセモノやないとは思います。でもこれがヤミルートやと、ヤミルート販売がいいか悪いかさておき、あの周りにはもっと埋もれてる可能性があるってことですねー。
1号は護衛の馬車で、2号はこの屋根付きから見たら始皇帝専用か、それか宰相クラスの馬車でしょうね。
ここだけの話、中国盗掘ルートはたいてい香港経由で海外にばら撒かれます。国境の深センでよく持ちかけられますよ、「この美術品を香港のどこそこまで持って行ってくれ」と。もちろん俺はやったことありませんよ(笑
こんなデカいのは船で運んだんでしょうね。香港側はジャッキー・チェンの映画にもなった水上警察が機関銃を持って待ち構えてますが、中国側は情報によると人民解放軍が一枚噛んでて、駆逐艦で威嚇されるとさすがの水上警察も逃げるしかないようです。
春になったら俺も行ってみようと思います。こういうのは血が騒ぐんで(笑
投稿者 のぶ@大阪 : 2006年01月14日 12:29
のぶさん、コメントありがとうございました。
ホンモノで、もっと埋もれているというほうがロマンがあっていいですね。わくわくします。
ヤミルートの存在があるとは何とも中国らしいですね。運びやになるととってもやばそう。
こられるときはついでに燃費オフでも!
投稿者 まおたろー : 2006年01月14日 19:21